ライトノベル評「女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました」
お疲れ様です。春風亭吉好です。
本日はライトノベルのレビューとなります。
蛙田あめこさん作「女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました」です。
実はあめこさんは吉好の学生時代からの友人でして、この度ライトノベル作家としデビューいたしました。
吉好も好きなファンタジーもの。友人として応援しよう!と発売日に購入し読ませていただきました。
これが友人贔屓を抜きに面白かったです!
女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました 1 (オーバーラップノベルス)
- 作者: 蛙田あめこ
- 出版社/メーカー: オーバーラップ
- 発売日: 2019/02/25
- メディア: Kindle版
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いわゆる異世界転生や異世界転移ものではなく主人公含めて全員ファンタジー世界の住人です。
主人公ターニャは非常に優秀なんですが女性が不当な差別を受けるこの世界では学校でもパーティでも理不尽な扱いを受けます。
ひょんな事から出会った伝説の魔女ラプラスと共に持ち前の能力と反骨精神で数々の理不尽にリベンジするというお話。
能力の高い女性が試験などで差別を受けるというのは現実でもあった問題でそこを上手くファンタジー世界に取り入れています。
ターニャもラプラスもチート的な能力だしいわゆる俺ツエーと言えばそうなんですがそこに至るまでにはターニャの類い希なる努力などキチンと理由が描写されているので違和感もありません。
差別する側の男性陣もそこまで深く考えず「女だから、」という理由だけでただ差別しているという現実によくいがちなタイプでそういうところに女性は憤り感じるんだよなぁと思いました。僕も気を付けなきゃ、、w
キャラ設定、主な世界観などベタなファンタジーではあるんですがそこに「女だから、」という差別意識とそれに対する反抗意識というテーマを混ぜ込む事によって1つのオリジナリティを持たせて飽きさせません。
これらを軽快なテンポの文章で読ませてくれるので1日でサッと読み切ってしまいました。
あっと、忘れちゃいけないのが百合要素w
今作の男性は基本的に敵役なので仲良くなるのは女性同士です。
これが攻めすぎず、弱すぎず、ちょうどいい百合さ加減でした。
世界観は全然違うけど「ゆるゆり」くらいの百合が好きな人はいいかも。
そして百合好きな吉好的には大好物でしたw
キャラ的にはナディーネがツボでした。
もちろん眼鏡っ娘というのとw
他にも理由ありますがその辺は本編の大きなネタバレになりますので。
ターニャもラプラスも根アカで気持ちいいキャラしてます。
凡百になりがちたファンタジーにサッと独自の味付けをした、料理に例えるならオリジナルお茶漬けのような食感。
ファンタジーものに抵抗なければ読んでみてはいかがでしょうか?
さて、作者のあめこさんとお知り合いという事で1つ弊害がありまして。
読んでて地の文や多くの人物があめこさんの声に聞こえるという(笑)
いや、それくらい本人の地が出てるんですよ。もちろんいい意味でね!
読みながらも彼女が語りかけてくれてる気分w
早くアニメ化してくれる事を祈ってます。
実は以前「ラジオもえよせ」でも一部をラジオドラマとして読ませていただいた事があります。
そちらも良かったら聴いてみてくださいませ。
http://moeyose.seesaa.net/article/464223232.html
春風亭吉好