愛する京都アニメーション
お疲れ様です。春風亭吉好です。
ニュースで報道されてご存知の方も多いと思いますが本日京都アニメーションの第1スタジオで放火事件が起きました。
死者も多数、未だ安否不明の方も多く非常に痛ましい事件です。
アニメ分野に明るくない方は京都アニメーションの存在を知らない方もいらっしゃると思いますが京都アニメーションは間違いなく日本を代表するアニメ制作会社であり、近年のアニメ史を語る上で欠かせない存在です。
それは国内のみならず世界中に多くのファンを持ち、感動を与え、多くの方々の心の支えになっていたと思います。
吉好にとっても京都アニメーション作品は欠かせない作品です。
最初に認識したのは「涼宮ハルヒの憂鬱」でした。
その斬新な構成、美麗過ぎる作画、そしてハルヒやSOS団たちの持つエネルギーで魅了されました。
以前ブログにも書きましたがハルヒがきっかけでもえよせ、ヲタク落語が産まれたので今の吉好にとってなくてはならない存在です。
そこから京都アニメーション作品をずっと追っかけていきました。
「らき☆すた」ではCDやグッズを総ナメし、武道館ライブから聖地巡礼までヲタク活動を充実させてくれました。
聖地である鷲宮でもヲタク落語をやらせていただきました。
「フルメタルパニック」は一、二を争う程好きなライトノベルですがその陰と陽というか、シリアスとギャグを両面見事に表現してくれました。
「Kanon」「Air」「CLANNAD」とkey作品も原作の持つ繊細かつ美しい世界観を作画から演出、音楽、キャラクターに至るまで損なう事なく表現してくれました。
「Free!」では水泳に欠かせない水の美しさ、筋肉の躍動感の表現。これは京都アニメーションにしかできない技術だったと思います。
他にも「中二病でも恋がしたい」や「響け!ユーフォニアム」など語っても語りつくせません。
京都アニメーションの作品は一つ一つが本当に丁寧で魂が込められており、まさに職人芸、世界に誇る文化技術と思っています。
それは吉好が一生高座に上がってもまかなえない程多くの方々を感動させてきました。
たかがアニメではありません。好きな方にとってはその人生に大きな影響を与え、心を、命を救ってくれる事だってあるんです。
そんな京都アニメーション様の多くの命が奪われてしまいました。
どなたが亡くなったのかはわかりません。監督なのか作画の方なのか動画の方なのか。
でもアニメーションは1人欠けても出来上がらない物であり、亡くなった命に貴賎はありません。
一人一人の命が日本アニメ界として大きな損失であり、そして同じ日本人として多くの方が亡くなられた悲しい事件です。
今は亡くなった方のご冥福を祈ると共に、少しでも多くの方が助かる事を祈るばかりです。
犯人は許せません。どんな理由があろうとも人の命を奪っていい理由なんてありません。
どんな人間かも知りませんが仮に京都アニメーション作品を見てきた人間だったのならばこれだけ多くの感動を与えてくれた京都アニメーション作品を見て何も心を動かされなかったのか、凶行に走ってしまったのか問いただしたいです。
今は本当に喪失感が強く、今日は1日気もそぞろでした。
ただ悲しみにくれるだけでなく大好きだった京都アニメーションの為に何か出来る事はないか考えてみたいです。
僕は落語家としてもちっぽけな存在で、出来る事は本当に少ないです。
それでも1人のヲタクとして、京都アニメーションファンとして、人として何かできないか考えます。
明日からはまた平常運転でいきます。
春風亭吉好