アニメ映画評「蒼穹のファフナー THE BEYOND 4〜6話」ネタバレあり
お疲れ様です。春風亭吉好です。
今回はアニメ映画評「蒼穹のファフナーTHE BEYOND 4〜6話」です。
そもそも蒼穹のファフナーは吉好としても大変思い入れのある作品。
大学に入り落語研究会に入部したのが2000年。それから3年は落語に夢中で殆どアニメを見ていなかったです。
このままアニメを卒業しちゃうのかなと思っていた2004年にファフナーに出会った事で一気に引き込まれました。
キャラクター達の生き様、大変シビアな世界観ながらも丁寧に描いていく作劇、緻密な設定の数々に魅了されました。
そこからはまた多くのアニメを見るようになり現在に至ります。
もしかしたらファフナーがなかったらその先アニメを見てなかったかもしれない、ヲタク落語もなかったかもしれない、そう思える位の作品です。
そして今回の最新作BEYOND。
ここから先は本編のネタバレあり。
新たに生まれ変わり、そして戻ってきた総士への教育回。
やんちゃな子総士がファフナーパイロット達から様々な事を学んでいく。
総士の成長が見られると共に他の面々の空白の期間での成長が感じられるいい描写。
エグゾダスからビヨンドまでの期間で描かれていない部分が間接的に補完された気がします。
しかし真矢のスパルタ教育っぷりw
真矢>総士は遺伝子に組み込まれているのか、、www
真矢は相変わらず下着姿も気にしないし、日常の姿もますます男前になっていくんだけどやっぱり一騎の前では女の子なんだよね。
一騎がどんなになってもそこは変わらない。
そして一騎。
BEYONDでは主人公ではなく重要人物の1人という立ち位置。前作主人公的な。
なので登場シーンは少ないけれど一つ一つの言葉が重い。
そして一期からずっとマークザインに乗り続けてきた一騎に新たなザルヴァートルモデルが作られる予感。
それ自体はいかにもロボットアニメらしい展開で熱くなりましたが反面これ以上一騎から何かを奪うのかと不安もいっぱいです。
せめて最後は平穏に過ごしてほしい、、
そしてここからは本編の更に超絶ネタバレです。
千鶴ママ、、、( ; ; )
せっかく史彦さんとの長年の関係を進展させたのに、、
幸せになれそうだったのに、、
ある意味で島の皆の母として多くの命を繋いだ千鶴さん。その成し遂げた事はあまりに大きい。
そして史彦さんとの絆。そこを築いた事で千鶴さんのやれる事は全て成し遂げてしまったんですね。
エグゾダスのカノンの時もそうでしたがファフナーは一期からのキャラクターだろうと何かを成し遂げたらその時がおとずれてしまう。
とても悲しいけれども必ずその意思はそこにあり続ける。
そして生き残った史彦さんはまだ成し遂げる事が、生き続ける意味があるという事。
千鶴さんの、多くの命の無駄にしないよう史彦さんにはそこにい続けてほしい。
辛い、本当に辛い。続編が出るたびに辛い。
でも最初から見てきたファンとしては腹を括ってどこまでも見守り続けたい。
そこにいた人達の手によって平和を勝ち取る日が来る事を信じて。
春風亭吉好